2020年以降、時代が必要とする能力とは?

著名なマーケッター神田昌典氏は、時代を見通す力を持った人です。先見性がなければ優秀なマーケッターにはなれません。戦国時代の軍師もしかり。豊臣秀吉が天下人になれた大きな理由のひとつは黒田官兵衛の先見性に助けられたからです。

神田氏は、経済は70年周期で変わると分析していてそれは2015年が堺であったと予言していました。2015年の70年前はいうまでもなく、第二次世界大戦終結の年です。それと同じくらいの変化が2015年に起こっていたか、と問われるとそこまでではないかもしれない。

ただ、明らかに、時代は変わっています。何度も触れてるように日本は、超高齢化社会、人口縮小社会に入りました。これは歴史にない、現象なのです。これから先に必要とされる能力とは?

考えてみました。

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2050年には半分以上の職が失われる時代の変革期

2050年には半分以上の職が失われると発表した学者もいます。そんな中で、人に必要とされる能力とは何なのか?

それはコミュニケーション能力だと、神田氏は断言します。

世代間の格差を埋め、リーダーシップをとれる人材が、いま日本には圧倒的に不足していると。そして、それが出来るのは脳科学的には男性よりも女性の方であると。AIなどの高度なテクノロジーは、ツールです。それを使いこなすのは人間でしかありえません。使いこなすには、コミュニケーション能力が高くないとチームをまとめあげ、他部署間の障壁を取り除き、成果を上げることはできないと神田氏は考えているのです。

そう実感する人も、今では多くなってきたと肌で感じます。もう、時代はかわり、動いているのですから、まだ変われていないなら、自ら変わらなければいけないと思います。

私自身のことを言っています。

人生を変える出会い

神田氏がこんなことを言っていました。

「人生を変える出会いっていうのは3つあると思うんですよ。」

ひとつは、人との出会い。もうひとつは、本との出会い。そして、オーディオ学習との出会い

忙しない時代です。本をゆっくり読む時間がたっぷりあればいい。でも、そうもいきません。多忙を極めるビジネスパーソンにとって時間をいかに有効活用するかが各個人の課題となってきました。

車の移動中、ランニング中なんぞは本を読めません。満員電車の中で本を読むのもたいへんでしょう。でもそんな時間こそ、学びの時間にすることができれば、それぞれの時間も有意義な学びの時間となります。

オーディオ学習なら、すべて解決。スマートフォンひとつあれば、いつでもどこでも聞ける。眠りたいけど眠れない夜に、目を閉じながらでも聞けるのもいいですね。

私はAmazonが提供しているAudible(オーディブル)を長く愛用しています。Audibleは、月額1500円であらゆるジャンルの書籍を聴くことができます。朗読は、プロのナレーター。この8月28日に仕組みが変わって、聞き放題ではなくなりますがそれでも価値あるアプリです。このオーディオ学習との出会いが、人生を変えるとは大きくでたなと思いましたが、でも確かにそれがなければ私の学習効率も落ちてしまいます。本と違い、書きこんだり、線を引いたりできませんが、いつでもどこでも聞けて、朗読スピードも調整でき、時間を有効活用できるのは素晴らしい特性です。

コミュニケーション能力を学ぶのにうってつけの学習方法でしょう。

「どこ行く?」から「誰のとこ行く?」へ

新しい縁を頂いた人から、こんな話を聞きました。

『どこの店に行くか?』(店検索)から、『誰の店に行くか?』(人検索)へと未来は移行していく、という話。

キングコング西野さんのブログを読んでいる方からの情報でした。

なるほど、と思いました。情報洪水の中で、信頼できるのはやはり、知った人からの話です。平成を代表するマーケッター神田昌典さんも言ってましたが、マーケティングも、アナログ⇒デジタルへと向かったものが、デジタル⇒アナログへ回帰するのではないかと予測していました。

AIが発達して、マーケティングもオートメーション化しています。このスピードたるや、2年で50年分の進化だと、神田さんは言うのです。要は、デジタルを使えば誰もが成果を出せるようになってきた、ということで、取り組むが早いか遅いかで明暗が分かれると力説していました。やるなら今でしょ、という話です。

しかし、その先はというと、マーケティングオートメーションによって横並びになった売り手は、価格競争に走り、利益率を下げていく消耗戦になる可能性が高い。そうすることでしか、他社に勝てないからです。そうではなくて、どこで差別化するかというと、もう人間力しか残っていません。個人、あるいは会社という人の集まりの個性なのです。

ここが難しいところですが、私は、経済縮小社会において、小さく強い会社を目指しています。一人でも持続できるお店を基礎にしていきます。それを100年続けたい。だから、私個人にファンをつけるのではなく、店の個性にファンをつけたい。理想は『どこの店に行くか?』(店検索)でもなく、『誰の店に行くか?』(人検索)でもなく、『この店に行きたい』です。

そんな唯一無二のレストランになれるよう頑張ります。

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