サービス哲学

シニアソムリエとしての経験を活かす

サービスマンの資質

問題です。

弁護士とソムリエ、国内において、有資格者の多いのはどちらの職業だと思いますか?

答えは、弁護士。

弁護士36,415人に対し、ソムリエは21,437人(データは2015年時点)。

飲食店の数は約67万店舗ですから、31店舗に1店舗はソムリエが在籍することになります。これは多いでしょうか、少ないでしょうか?

正直、こんなに増えたか、、、とがっかりしています。私がソムリエ資格をとった当時は、10,000人弱でした。今はその倍以上。都心部にいけば、ほとんどのお店には有資格者がいると思って、間違いないでしょう。ソムリエというのは、そう珍しくない存在になっているということです。

シニアソムリエの市場価値

ところが、シニアソムリエ、となるとグッと少なくなるのです。何人くらいだと思われますか?

答えは、1,993人(2015年時点)。

ソムリエ有資格者のなんと、9%。こうなると、価値が出てきます。希少なものの価値が上がるのは市場原理です。逆に、ありふれていれば、価値は下がる。

私はシニアソムリエの資格を2014年にとりました。決して、自慢ではありません。冷静に、客観的に見て、強みのひとつであると思っています。本質は資格うんぬんより実力ですし、何より将来的に、その市場価値は低くなる可能性もあります。少なくとも、ただのソムリエでは、淘汰されるでしょう。

理由は、AIとロボット産業の発展により、知識型のソムリエの必要性は半減するからです。弁護士、会計士、税理士など、いわゆる士業の職業と一緒ですね。

実際に、ワインを調べるアプリはすぐに見つけられますし、どんな料理に合うか、ソムリエを必要とせずとも、より的確に、多くの選択肢からAIは探してこれます。Amazonのリコメンドシステムのように好きなワインを登録すれば似た系統のワインはいくらでも提案できます。

これまで人が、何年と積み重ねてきた知識も、AIなら数分で網羅してしまうのですから。

サービスマンとしての資質

ソムリエは専門的な知識、技術を有しますが、一番大事なのは、サービスマンとしての資質です。お客様の立場に立ち、お客様を楽しませたいという心。実力はそこで培われる。容易にAIには犯されない領域でしょう。

たとえば、お酒に強くない女性に何をすすめるか?ロボットはアルコール度数も低く、料理にはぴったりで、好みに合った一杯を選んでくれるかもしれない。でもソムリエは、その女性のイメージや気分に合ったカクテルを作れます。また、ミネラルウォーターに赤ワインを数滴たらして、色を楽しむ演出をするかもしれません。もしくはワインにまつわるストーリーを話して、会話で楽しませることも可能です。

相手の立場に立ち、どう喜んでもらおうか、楽しんでもらおうか。考えているその心からは、ロボットではなしえない無限のサービスを広げることができるのです。

ワインは難しい!?

ただ、ワインが難しいのは、抜栓してから味わいや香りが変化し、飲み頃を見極めるのはちょっとやそっとでは、わからないことです。また、同じ銘柄であっても保管状況により、大きく味わいに差が出ます。特に高級ワインの場合、仕入れ先との信頼関係がないと、買えません。

もしかすると、プロフェッショナル性の極めて高いソムリエは、むしろ価値が高くなるかもしれないですね。

私も立場上、どんなワインがおすすめなのか、よく聞かれます。ワインは解ろうと思えばたしかに難解です。私自身、理解できたと思っていません。

広い海を想像してみてください。ソムリエは、どこでどんな魚が連れるかを知っていて、その楽しみ方を提案できるというにすぎません。深い海の底まで潜って、すべてを知るのは無理な話なのです。

ワインを楽しむススメ

近々、このHICOのサイトでも《ワインを楽しむススメ》というコンセプトのページを作ろうと考えています。

そこでは、ワインをはじめ、通販で取り寄せられるおつまみ、パーティーメニューも紹介し、日常的にワインを楽しめるように計画しています。外食産業であるレストランが中食のおすすめをしてどうするの!?と思われるかもしれませんが、良いのです。HICOはカルツォーネの通販も計画していますし、その土壌を作るのにむしろ良いと考えています。

それにレストランは、HICOでしか経験できない独自の空間と演出です。自宅では絶対に味わえません。

このサイトも、もっと情報量を濃くして、差別化していきたいと思います。

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