料理とワインについて

ワインを理解する一番の近道

何かを極めようと思うのなら、その道の一流を知れ

16日間連続で、5大シャトーにまつわる話を書きました。

これらはソムリエになって間もない頃、5大シャトーを20mlからテイスティングしてもらえる企画をした時に書いた物語です。かれこれ8年前になります。

記憶が定かではないのですが、「何かを真に極めようと思うのなら、その道の一流を知れ」と、人に聞いたか、本で読んだか、したのだと思います。感覚的にそれは正しいと信じていたので、迷いなく、私はそうしました。借金してでも高級レストランへ行きましたし、身分不相応のワインも買いました。

お蔭で今は少し、そのツケが回ってきてますが(笑)ただ、それだけの勉強をしてきたので、自信には繋がっていますし、何百倍にして返していこうと思っています。

ワインの一流とは?

ワインで一流といえば何か?まっさきに思いついたのが、5大シャトーでした。歴史、品格、価格、すべてにおいて、今も昔も一流です。

5大シャトーについては、以前の記事をご参照頂くとして、なぜ、それが、ワインを理解する近道なのか、具体的に考えたいと思います。
?シャトー・ムートン・ロートシルト
?シャトー・マルゴー
?シャトー・ラトゥール
?シャトー・ラフィット・ロートシルト
?シャトー・オー・ブリオン

以上が、5大シャトーと呼ばれるワインです。

これらは、構成するブドウ品種はほぼ同じ。気候や土壌も似ています。でも、仕上がってくるワインは違う。これほどの個性が出てくるのはなぜなのか?

テロワールという概念

ワインを構成する要素として、テロワールという概念があります。これは、そのワインが育った環境を意味する言葉です。人の人生でいうならば、どんな幼少時代を過ごしてきたのたか?ということ。

どこで生まれて、どんな風に育ってきたか。

北海道で生まれ育った人と、沖縄で生まれ育った人は違います。また、同じ北海道で生まれても、親の考え方や育て方によっても違うでしょう。それに、その子自身が、どんな使命を背負い生まれてきたのかによっても、大きく異なるはずです。まったく同じ人生を歩む人など、いるはずがありません。

ワインも一緒なんですね。5大シャトーは大きなくくりで見れば、フランスのボルドー地方のメドックという地区の中でトップを獲った5つのワインです。生まれ育った場所は近いけれど、家系も違えば、育て方や微妙な環境も違い、それぞれのポリシーも違います。

個性の差が出るのは当然で、むしろ、その軸がぶれないからこそ一流なのです。

違いを知る

ワインを理解するには、この違いを知ることが最も大事だと思うのです。

つまり、生まれ育った場所を知り、環境を知り、ポリシーを知ること。テロワールと言うとわかりにくいですが、その意味するところは、以上の3つです。

一流は、それがはっきりしている。だから、理解が早いのです。

対して、安物のワインは、個性に乏しく、どこで作られ、どんなブドウ品種を使って、どんな環境の中、どんなポリシーでもって育てられたのか、わかりづらい。それらをいくら飲んでみても、迷うばかりで、理解が進まないのです。

ワインだけではないと思いますが、その道を極めるのは、一流を知ることが一番の近道だと思います。

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