戦略とマーケテイング

発信する力

来店する前からお客様の支持を得るために

経済が悪くなり競争が激化すれば、戦の様相を呈してくる。私はそう考えるようにしています。最悪を想定して準備しておかないと、命を落とす危険がある。「兵は国の大事なり、存亡の道」です。だから戦う前に勝っておかなくてはなりません。武器は刀や鉄砲ではなく、頭脳。2年前からまだOPENもしていないレストランのサイト作りから始めた目的のひとつは戦う前に勝っておきたかったからです。

リサーチは市場を知るために、とても重要だと改めて感じました。以前も取り上げた「彼を知り己を知れば百戦してあやうからず」。HICOがどんな市場に参入するのか、もしその市場に参入した場合、競合店はどんなことをしているのか。「彼」を知ることでやっていいことと、悪いことがわかります。たとえばカルツォーネ専門店は通販においても、実店舗でも圧倒的に数が少ないので、ニッチ(スキマ産業)です。事業として成り立たせるかどうかはそこから考えていけます。

外食産業が行き詰まる理由

また、なぜ外食産業が行き詰まっているのか、その理由のひとつもわかりました。通販サイトと、飲食店のサイトを比較するとわかりやすい。通販は少しでも多く販売するため、より開かれた凡庸性のある言葉づかい、ユーザー目線でわかりやすいデザイン、構成を考えようとしているお店が大半。

対して飲食店では、サイトを訪れてもどこがどう他のお店と違うのか、何が売りで、誰に向けて発信しているのか、わからないことが多い。地元のお客様だけがターゲットで、規模は小さく、地域に超密着したお店で、あまりたくさんのお客様に来ていただかないようにする戦略ならば良いのですが。そうではないでしょう。

発信力をつける

逆に言えば、そのお店の魅力、想い、誰に向けてのものなのか、それをきちんと発信していければそれだけで成功する確率は高まるかもしれません。いまやスマホの普及で、老若男女、多くの人がインターネットで情報を得る時代です。これからますます、利用する絶対数は増えるでしょうし、生活に密着してくるでしょう。経済が悪くなれば、お店選びも失敗したくありませんから、どこに食事に行こうかというときにもお客様は入念に下調べをするはずです。

私も経験があります。大事に思っている人の誕生日で、普段とは違うところでディナーしたいなと思うとき、かなり調べました。でもインターネットだけでは分からないことも多くて、実際に訪れてがっかりしたこともしばしば。

真の情報を得ていくには、数多く足を運んで、自分で経験していくのが一番ですが、入り口はやはり、インターネットになります。

大義の重要性

もうひとつ気になったのは、大義。吉祥寺で「街の資産になる」という大義をもってやられているお店がありました。このお店は単純に美味追及のお店よりも、お客様の支援は集まるでしょう。素晴らしい大義をもってやられていると思います。

こうした大義を持つお店はとても少ない。美味追及が圧倒多数ではないでしょうか。その先に何があるのか?と私は思います。人口70億人を超え、地球が賄える資源は枯渇寸前なのに。同じ美味追及でも、捨てるような食材を洗練されたレストランの料理に、というコンセプトならば価値があると思いますが、たとえば絶滅危惧種をわざわざ扱って、その希少性を売り物にしたりする美味追及も少なくない。

そういうことがお客様に支持される時代ではなくなるのでは?と考えています。

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