料理とワインについて

ナポリタンを知る

日本の家庭料理として根付き、独特の魅力を放つ、パスタ料理ナポリタン。

ナポリタンに対する人々のイメージは、若干のずれを伴いながらも、どこか懐かしさを感じる方もおられるのではないでしょうか。私が子供の頃は、弁当の片隅に入っていましたし、ファミリーレストランでお子様ランチを注文すると、ハンバーグと一緒についてきた。

一般的には、本格的なイタリア料理店ではなく、喫茶店で供されるナポリタンが、その代表となりそうです。

作家、浅田次郎氏は、エッセイの中で書いてます。

「」
正統のナポリタンは、アルデンテなどであってはならぬ。きのう茹で上げて冷蔵庫に眠っていたような、ブヨブヨのスパゲッティが好もしい。それを少々のタマネギとウインナソーセージの薄っぺらな輪切りと、真赤なトマトケチャップで炒める。

「アルデンテなどであってはならぬ」とここがナポリタンの肝のようです。

要は、茹で上げではなく、茹で置いたパスタから作らねばならないと。そして焼きうどんのように、汁気が飛ぶまで炒めるのが昔の作り方のようです。

ナポリタンのルーツ

ナポリタンは、戦後、進駐軍のアメリカ文化が入ってくるのと時同じくして、広まりました。

考案したのは、神奈川県の横浜山下町にあるホテルニューグランド第2代総料理長、入江茂忠氏という人だったといわれています。

入江氏は、進駐軍の兵士が食べる具なしスパゲッティの粗末さを「芸が無い」と考え、生トマト、タマネギ、ピーマンとハムの細切れ等を入れたスパゲッティをつくりました。ただ、ケチャップは使っていなかったようです。

この時、7割方茹でたパスタを冷まし、5時間以上放置した上で湯通しすることで麺のもっちりした食感に仕上げる工夫は、入江氏の功績とされています。

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