自分の内面を深めれば深めれるほど、表層に現れる個性から人間の本質に近づいていく。
<本質>とは、現象の奥にある構造の、さらに奥底にある真理です。
目に見えるのは、現象であり、構造も本質も見えません。
同じように、私もあなたも、彼女も、憎たらしい奴も政治家も犯罪者も、目に見える現象の奥には、必ず本質がある。
その本質を見ることができれば、問題解決は早い。
でも、それが出来ないから、失敗する。
欠点・弱みと向き合う
恩師は厳しい人でした。
ほとんど褒められた記憶がありません。
というより褒められるほど、優秀ではなかったのでしょう。
はっきり言われました。
「お前は普通より下」だと。
「努力は認めるがポイントを外しているので成功できない」。
本には書いていない
物事を考える時、あなたならどうやって考えますか?
朝、誰もいない静寂の中、温かいコーヒーを入れて。
ドライブしながら。
お気に入りのカフェの心地よいソファに座りながら。
人それぞれあると思います。
私は、というと、本と対話しながら、考えていました。
問題課題のテーマになりそうな本を探してきて、考えるヒントを得ようとした。
しかし、恩師はこういうのです。
「本当に大事な2割の事は、本には書いていない。自分で見つけていくものだ」
成功できない理由
なぜ、成果を出せないのか。
人の倍勉強して、努力しても、それに見合った結果が出ないのはなぜなのか。
努力の仕方が間違っているなら、どうすればいいのか。
そういうものなのか。
わからなければ、聞くしかありません。
本というのは、特定の誰かの為に書かれているものではない。
成功できない理由は、自分のことを知っていて、自分よりずっと高いステージにいる人からしか見えない。
私は、本にそれを求めてきたのですが、それがそもそも間違いだったわけです。
認めたくなかった欠点
実は、恩師からはさんざん言われてきたのです。
- 今しか見ていない。未来を見ていない。
- 計画性がなく、行き当たりばったり。
- 漠然としたコミュニケーションをする。
- 物事をはっきりさせず、曖昧にさせる。
- 自分がどこにつけば、最も利益が上がるか考える利益脳がない。
- 知識やスキル、テクニックに頼りすぎ。
- 本に答えを求め、自分の頭で何も考えていない。
- 得るものばかり追い求め、失うものを計算していない。
- 人間が軽い。判断が浅すぎる。小学生レベル。
- 金銭感覚がない。
恩師とはいえ、そんなこと他人から言われたくありません。
腹も立ちます。
だから言われないように改善してきたつもりでしたが、どこかで驕りがあったのでしょう。
自分の特性は、そうした欠点を補って余りある。
そう思っていた節があります。
信じられない失敗
そんな中、普通に考えたらありえない失敗をしました。
資本主義社会は、経済なくしてなりたちません。
売上が上がらず、利益を残せなければ倒産です。
いくら想いが強くても、結果に出せなければ、生きてけないのです。
感情も情緒も、休日の楽しみも家族を養っていくことも、最低限の経済なくして、なりたちません。
当たり前のことなのに「利益を上げること」を選択せず、「改善活動」に精を出してしまいました。
その時はそれが、正しい時間の使い方だと思い込んでいたのです。
致命的に欠けていること
もっと最悪なことは、それを恩師に激怒されるまで、はっきりと気づかなかったことです。
胸の内でもやもやと「これでいいのか?」という不安だけが渦巻いていました。
少しでも経済の分かっているビジネスマンなら、これではいけないと気づいたはず。
しかもその利益は、頑張っても取れないものではなく、頑張れば取れた利益でした。
「勝てる」はずの勝負を、わざわざ「負ける」選択をしてしまったんです。
失敗する人は、皆共通して「勝つ」選択ではなく、「負ける」選択をしてしまう。
恩師にさんざん指摘を受けてきた通りでした。
どんなに頑張って勉強しても、努力しても、勝つために必要なことができていなければ、失敗します。
逆説的ではありますが、恩師は教えてくれていたのです。
勝つ(成功する)ために必要なこと
勝つために必要なこと、それは恩師がさんざん指摘してくれたことだと気づきました。
先にも書きましたが、改めて書きます。
- 今しか見ていない。未来を見ていない。
- 計画性がなく、行き当たりばったり。
- 漠然としたコミュニケーションをする。
- 物事をはっきりさせず、曖昧にさせる。
- 自分がどこにつけば、最も利益が上がるか考える利益脳がない。
- 知識やスキル、テクニックに頼りすぎ。
- 本に答えを求め、自分の頭で何も考えていない。
- 得るものばかり追い求め、失うものを計算していない。
- 人間が軽い。判断が浅すぎる。小学生レベル。
- 金銭感覚がない。
「自分は出来てるはずだ、そんなこと言われなくても分かってる!」
なまじっか人より勉強をしてきた自負があったので、真剣に向き合ってこなかったのだと思います。
その結果が、大失敗。
真摯に、自分の欠点・弱みに向き合っていれば、そうはならなかった。
そんなつもりは全くありませんでしたが、恩師の言葉も軽んじていたのです。
激怒されて当然でした。
失敗の本質
なかなか成功できなかったことの本質は、そこにあります。
自分の欠点・弱みに真摯に向き合わなかったこと。
しかも恩師のような自分の欠点・弱みを的確に指摘してくれる人と運よく出会いながら、長い間、してこなかったのは時間的にも大きな損失です。
しかし、失敗する本質が分かれば、構造を変えることで、失敗しないようにできる。
本当に私は運が良いと思います。
厳しくても、たとえ褒められなくても、勝つために、成功するために必要なことを、具体的に教えてもらったのですから。
コロナショックにより、人の暮らしから考え方、働き方は大きく変わるのでしょう。
どうなるのか?というよりも、どう生きたいのか?
たいせつな人たちと楽しく人生を送る為に必要な資産と、生き方を、ない頭で頑張って考えてます。あなたのお役に立てれば幸いです!