情熱があれば他に足らない部分があっても面白く生きていける
情熱。
英語でいうと、パッション。
以前、勤めていたレストランのお客様が言っていました。
「人生で一番必要なのはパッションだよ。」
これがあれば他はどうにでもなる、でもこれがなければいくら他が充実していても人生おもしろくない。
その方の豪胆ぶりには少なからず影響を受けました。
10坪の小さな事務所で、8人くらいの社員数で、10倍以上の規模の企業と同等の売上を上げていた会社の経営者です。細かなことはお聞きしてませんが、今思うと、ほんとうに大事なことを教えてくれた気がします。
うまいか、まずいか
思えば10年も前の話。
ニュージーランドでワイン作りをしている楠田さんという方がいて、その方の記事が雑誌に載っているのをお客様が見たのでした。今も刊行されている、penという雑誌だったと思います。
その記事からは、パッションが伝わってきた。当時、生産本数が2000本と少量だったので、手に入りにくかったのですが、なんとかワインを仕入れてきて、そのお客様と味わいました。
パッションだなー!
と快活にお客様が言います。いつもそうでした。香りがどうとか、味わいがどうとか、細かいことは言いません。
うまいか、まずいか。パッションがあるか、ないか。
その中間はありませんでした。
大事なことに集中しろ
もうひとつ、そのお客様から教えてもらったのは、誰も狙ってないところを狙えということでした。
お客様の言葉でいうと、
「ニッチやな。スキマを狙うんや。」
そして、決めたら、そこに一極集中。情熱をとことん注げば、その分野で誰も追いつけない世界へ行ける。
いま振り返ってみて、改めて、若い時に、いいこと教えてもらったなと思います。
本に書かれている言葉は、広く、一般に理解してもらうための言葉で、ある程度の凡庸性が求められますし、作者もそのつもりで書きますが、こうした生の声は、その人の声、熱量、人格を通して語られます。
ランチェスターの選択と集中を本で読むより、お客様からニッチとパッションと聞くのとは、意味するところは同じでも、入り方が違います。
人生でパッションが一番大事。忘れないように、しよう。
コロナショックにより、人の暮らしから考え方、働き方は大きく変わるのでしょう。
どうなるのか?というよりも、どう生きたいのか?
たいせつな人たちと楽しく人生を送る為に必要な資産と、生き方を、ない頭で頑張って考えてます。あなたのお役に立てれば幸いです!