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人間学

器を大きくする

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他者を受け入れ、師を真似る

落語の世界では、新人はまず師匠の付き人となります。一日中、行動を共にし、世話をするのが習いです。この期間はどういうことかというと、「自分」を徹底して自分の中から追い出す修行であると立川志の春さんの書いた本で読んだことがあります。

これが今の私には、よくわかります。器が大きい人、といいますが、人を形成するのが、器である入れ物と、そこに注がれた水だとすると、「自分」で満たされた器にそれ以上のものは入りません。

成長する、ということは、今のままでは溢れてしまう小さな器を、大きくすることだと思います。

器を大きくするには?

物事には順番があります。まず環境を作らないと、成果は出ない。これは、私の師に教わりました。

中に何を入れるかではなく、器を大きくすることを心掛けろということです。では、器を大きくするにはどうすれば良いか?そのコツは「自分をブッ壊すこと」だという。

考えてみれば当然。いったん壊さないと、それ以上のものは入ってきません。

立川志の春さんの言っているのも同じことだと思います。徹底して自分を追い出し師匠を入れてくるには、自分の小さな器を壊さないと師匠を入れてくることはできません。自分よりもずっと大きい器を持つのが師匠なのです。

守破離

「学ぶ」という言葉は「真似ぶ」から来ているそうです。包丁の使い方、鍋のふり方、ワインの開け方、カルツォーネの焼き方、すべては真似をするところから始まります。

日本には古くから、守破離、という考えがあります。まずは師匠に教わった型を「守」り、それが出来るようになったら、既存の型を「破」り、そして新たな自分の型を作るために「離」れる。

人によってはこれがすごく難しい。私がそうでした。私は子供の頃から頑固なところがあって、はじめから「破」ることを考えていました。同じことをしてもそれを超えられないという思いがあったのです。でもこれでは、自分のキャパ以上に成長できません。器とはこういうことをいうのでしょう。

自分より実力がずっと上の人の持っているものを受け入れるには、いったん「自分をブッ壊」して、自分を徹底して追い出して、無条件で受け入れる。「破」るのはそれからです。

物事には順番がある。恥ずかしながらそういうことがようやく、わかってきました。

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