拡大する中食市場にどう応えるか
超高齢化社会により、外食産業はますます苦戦を強いられる時代になります。『外食に対する消費者意識』という調査によると、60歳以上になると外食をほとんどしなくなる人が8割近くいるからです。
それと若い人たちの価値観の変化、楽しみ方の変化も見逃せません。レストランで仕事をしていた時、大学生のアルバイトスタッフに趣味は?と聞くと、「貯金です」と返ってきたので驚いたことがありました。
不況や将来に対する不安もあるのでしょうが、お金を使わない人が増えていると聞きます。お酒を飲まない人も増えました。確かにこれだけ情報が発達すると、美味しいワインもインターネットで手軽に買えるようになります。同じワインをレストランで飲むと、高くつく。だから、家飲みになる。
クリスマスの過ごし方、というアンケートでも、レストランに食事に行くより仲間内でホームパーティーや、恋人と家でまったり、という人が増えたと聞きます。
働き方改革で、労働法が見直され、残業もできなくなって、企業の宴会やパーティー需要も少なくなれば、ますますこの傾向は強くなるでしょう。外食産業はピンチですが中食産業は逆にチャンスです。
新しいマーケットプレイス
いま、東京ではユニークなデリバリーサイトがあります。
都内専門店のレストランの料理が、30分で手元に届くという、『UBEREATS』。
もうひとつ、通常デリバリーをしていないレストランの料理を届けてくれる『ファインダイン』。
レストランデリバリーの新しいマーケットプレイスと考えて良いと思います。
ただこれは、人口が密集している都内だから成り立つのであって、地方ならばそうはいかない。
では、地方の需要は?と考えるとまだまだ通販に活路はあります。
カルツォーネ通販の可能性
レストランHICOは強みであるカルツォーネの通販です。バリエーション豊富な創作カルツォーネを作り、その専門性とレストランのブランド力を生かして、コンビニやスーパー、ネット通販よりもその分野では優位に立つ。
でも、もっと、中食の中でも独自の市場を拡げていけないだろうか?と考えを巡らせています。
例えば、ワインをセットで販売する。イタリアン・デザート専門店と手を組む。力のあるマーケット・プレイスに参加する。カルツォーネを焼く専門の石窯調理機や溶岩プレート、鍋などを転売する。など。。。
また、近くにキャンプ場や観光地があるなら、提携してデリバリーも良いかもしれない。
いずれにしても、通販に関しては、コレと決めず、どのような動きもできるように柔軟な体制と思考をもっておきたいと思います。
コロナショックにより、人の暮らしから考え方、働き方は大きく変わるのでしょう。
どうなるのか?というよりも、どう生きたいのか?
たいせつな人たちと楽しく人生を送る為に必要な資産と、生き方を、ない頭で頑張って考えてます。あなたのお役に立てれば幸いです!