可能性と夢をとことん詰め込んで・・・
レストランHICOは、レストランとテイクアウト、通販、大きく分けて3つの販路を持ちたいと思っています。レストランでは徹底して、「人生最大の美味しい記憶を創る」ことに集中します。
イメージコンセプトは「レストラン×アウトドア」。
まだ出店する立地は決まってませんが空間イメージはありまして、敷地のうち半分がログハウス、もう半分は庭にします。大自然の中になくても、庭の中にこころ休まる自然な景観を作ります。できれば川の側にあればいいと思っています。小川でもいい。私は「水」との縁が深く、これまで暮らしてきた住居は例外なく、川の側でした。遠くで水の流れる音は気持ちが安らぎます。
理想のフロア
イメージコンセプトから、レストランはログハウス調の建物にしようと考えています。
大きく分けて4つの空間を作ります。
メインフロアはカウンター席。カルツォーネを焼く石窯と厨房を、半ば囲むようにカウンター席を設けます。いわゆるオープンキッチンですね。席数は8席。ゆったりと座れるように間隔は広めでとります。
それと、6帖、10帖、12帖の空間。すべて個室です。6帖と10帖の部屋はできればつながるように設計します。もしくは、2階席を設けても良い。
カウンター席の役割
メインフロアのカウンターは、ライブ空間です。カルツォーネを焼いたり、料理したりする演出。席に座ると、外の景色が見えるように窓は幅広く取ります。
ただ、ひとつのコースを楽しんでもらうとき、最初から最後まで、カウンターにはお座りいただきません。お座りいただくのは、カルツォーネを召し上がっていただくとき。その他の食事はほぼ、個室で楽しんでいただきます。
個室にする理由
大きさの違う3つの個室は、それぞれのニーズを明確にします。
6帖の空間は、恋人や夫婦などカップル用です。10帖は1世帯のファミリー用。12帖は2世帯のファミリー、もしくは会議などの商用、小パーティー用。6帖と10帖をつなげるときは、ウェディングや大パーティーに利用してもらいます。
個室にするのは理由があります。見せるものと見せないものを明確に分けて、演出するため。それと、料理やシチュエーションによって、お客様ご自身に移動してもらうためです。
魅せる演出と見せない演出
見せるものと見せないものを明確に分けるとはどういうことかというと、たとえば、カルツォーネを焼くパフォーマンスは魅せる演出です。でも、バースデーなどの記念日で、豪華に盛り付けたケーキは、実際にお客様の前に提供するまで見せない演出です。
「人生最大の美味しい記憶を創る」には、単に美味しい料理を提供するだけではかなわない。以前も書きましたが、それでは200年以上前のレストランから進歩発展していない。演出は絶対に欠かせません。
この空間を活用した演出づくりには、未来をしっかり見据えて、様々な可能性を考えながら詰めていきます。
移動する必然性
それぞれの部屋からは、自由に庭へ出れるようにもしておきます。イメージコンセプトは「レストラン×アウトドア」ですから、たとえばメイン料理となる肉や魚を焼くときは、庭に出ていただいて、豪快に焼いてもらうのも手です。
外で食べる肉は、最高に「旨い!」ですよね。そう感じるのは、やはり環境+α。私が狙っている効果はマズローの欲求5段階説でいうと「自己実現」です。絶対に美味しく焼ける環境は、こちらで用意しますが、焼くのはお客様自身。
人は受け身で体験したことより、主体的に行動したことの方が記憶に残ることが脳科学でわかっています。「行動」は脳に「記憶を想起させる」という法則をもつそうです。たとえば自分で焼いた肉が、びっくりするほど美味しかったら!?普通に提供されてものすごく美味しかった肉料理より、記憶に残りませんか?
カルツォーネを食べる時にはわざわざ席を移動していただいて、カルツォイオーラ(「カルツォーネを焼く人」という意味の私の造語)のパフォーマンスを楽しむのも、同じ理由です。
移動する必然性はそこにあります。
まだまだ100年持続するためには考えが足りません。100年錆びない空間づくりを目指して、もっともっと、煮詰めていきます。