食べ方でも料理の印象は変わる
料理を一度に口に入れる量というのは人それぞれです。
高級レストランでは、その量を調整する為、スプーンを小さくしたり、器を工夫したりして、少量ずつしか口に出来ないようにすることもありますが、いずれにしても、人により、気分により、料理により、口に含む量はそれぞれ異なります。
狙い通りの効果を出すためには、これを、理想通りの量で、口に運んでもらわなければなりません。
たとえば、ミネストローネ。
これはスープスプーンにバランスよく野菜が乗るように、素材の切り方には工夫が必要です。
スプーンですくったときに、人参、セロリ、じゃがいも、キャベツ、トマト、玉ねぎが、程よいバランスで乗るように、ということです。
スプーンから考える
そうとなれば、当然、スプーンの大きさは重要です。
大きければたくさん具材はのりますが、一度に口に含めません。
それに、口に含む量はその人の裁量により決まります。
かといって、小さいと野菜がのりきりません。
自分が、表現したい味わいのデッサンは、どんなスプーンを使うのか?
というところから始めないといけません。
そして、野菜の切り方をどうするか、ということになります。
ミネストローネは、一口サイズにカットされた野菜のスープというのがもともとの意味です。
また素材により、セロリ、人参のように型崩れしにくく固めの素材、玉ねぎのように、柔らかくしんなりする素材の大きさは変える必要があります。
口に入れる量と味の強さ
ミネストローネを例に書きましたが、口に入れる量と味の強さのバランスを理想どりに演出することが、私の考えるところです。
食べる人の立場にたち、もっとも美味しく感じてもらえるスプーンの大きさはどのくらいか、どのくらいの大きさに切れば、理想的な配分でスプーンに乗るか。
そこまで考えないと、感動する料理は作れないでしょう。
コロナショックにより、人の暮らしから考え方、働き方は大きく変わるのでしょう。
どうなるのか?というよりも、どう生きたいのか?
たいせつな人たちと楽しく人生を送る為に必要な資産と、生き方を、ない頭で頑張って考えてます。あなたのお役に立てれば幸いです!