自分のことしか考えていない人、というのは仕事の仕方を見るとわかります。
特に、環境をどう整えているかを見ると顕著です。
キッチンで作業しているとします。
自分のことしか考えていない人、というのは、何ができないかというと、まず、片づけながら仕事をする、ということができない。
レストランの厨房は、オペレーションが複雑です。様々な食材があり、機器があり、お店にもよりますがそのボリュームに対してスペースは限られています。
その中で、鍋を使ったらあちらこちらに置きっぱなし、食材を取り出して必要な分を取ったら出しっぱなし。
これがいくつも重なるとあっという間に厨房はモノであふれます。
他人のことを考えられる人は、ここに置いておいたらあの人にとって邪魔だな、と配慮できる。
さらに、この食材はこういう配置にしておくと、他の人にもわかりやすいな、取りやすいな、とか。
逆に、次にあの人は、この食材を使うからあえて出しておこう、とか。
結果、片づけながら仕事をする仕方になります。
これはある程度、経験や成熟度でカバーできるものですが、他の人に配慮し、他の人の仕事を見れなければ永遠にできません。
視野を広げ、度量を大きくする
しかし、片づけながら仕事をする、というのは基礎です。
プロならば出来て当たり前。
自分のことしか考えてない個人主義的な人と、本当に他を考えることの出来る人の差が大きく出るのは、ここからです。
個人主義的な考えの人は、俺は俺、人は人。
自分は片づけながら仕事をする、という最低限のことができても、人に干渉しません。
その為、自分のテリトリーだけはやりますが、他はタッチしない。
チームワークを尊重しない、仕事の仕方です。
それは言い換えれば、自分だけの最適しか考えておらず、全体としての最適を見ることのできていない視野の狭さです。
自分一人プラスでも、全体としたらマイナス。
こうしたことって、家庭内にも、学校にも、社会にも、政治にも、国際問題や環境問題にも共通してあるように思います。
水産資源だってそう。
中国漁船が日本の10倍の船で、魚を乱獲すれば水産資源が減るのは当たり前です。
厨房ではスペースが限られてますし、魚だって無限に増殖できるわけではありません。
必要なのは、視野を広げること。
そして、度量を大きくすることだと思います。
自分一人の視点で考えるのでなく、他の人の視点に立ち、全体を見てみる。
年齢を重ねておらず、経験が浅ければ、そこまで余裕がないかもしれない。
だから、度量を大きくして、自分一人いっぱいいっぱいにならず、他の人を思う余裕を持つのです。
これは、他ならぬ、私自身への戒めです。
コロナショックにより、人の暮らしから考え方、働き方は大きく変わるのでしょう。
どうなるのか?というよりも、どう生きたいのか?
たいせつな人たちと楽しく人生を送る為に必要な資産と、生き方を、ない頭で頑張って考えてます。あなたのお役に立てれば幸いです!