人の力を借り、生産性を上げる方法
開業までに3000万を貯め、100年続くレストランを創るぞ!そう決めてから、自分ひとりの力がいかに貧弱であるか、わかりました。
それだけの成果を上げようと思えば、人の力を借りてこないと出来ません。雑談の中でもいい、「こういうことしようと思ってんだけど、どう思う?」と訊くだけで、はっとするような答えが返ってくることがある。
私には幸い、全国各地に散らばる料理人との繋がりがあります。親しくさせてもらっている人でも100人近くはいるでしょうか。西洋料理のシェフに限りません。寿司職人、居酒屋の店長、和食、定食屋の人まで、様々です。
先だって、千葉のフランス料理店のオーナーで、料履歴50年近いと思われるシェフと話す機会がありました。この方の情報や、話は、いつも参考になります。
「出張料理をやってこうと思うんですけど、そういう時、喜ばれる料理ってないですかねえ?」
雑談の際、訊いてみました。すると、いいのあるよ!と即答。
「超簡単、蟹クリームコロッケとかどう?」
「いいですね、どういう風に作るんですか?」
「多めのバターで薄くスライスした玉ねぎを炒めるでしょ。で、小麦粉ふるって、牛乳、そこへほぐした蟹を入れて冷ませば固まるから、あとはパン粉つけて揚げるの」
「お~いいですねえ」
「小麦粉が10なら、牛乳100くらい目安にしたらいいよ」
それからね~、とレシピをポンポン、教えてくれます。この方のすごいのは、訊けば無尽蔵に料理アイデアが出てくること。フランス料理のシェフでありながら、家庭で楽しめる簡単お手軽メニューから本格料理、和洋中ジャンルにとらわれない料理。実に様々な料理を、相手がわかるように、伝えてくれるんですね。
実際、この蟹クリームコロッケ、カニカマで代用してもいいと言っていたので、早速それで作ってみたら、とても美味しかった!
レシピは隠さず教える
その方は、都内の有名ホテルで総料理長を務めていたそうです。オリジナルレシピは相当な数に上るといいます。
「普段から、テレビ見ても何しても、アイデア思いついたら形にしてみるんだよ」
と言います。おそらく試行錯誤の回数が、半端じゃないのでしょう。あれこれ試してみて、これだ!というのをレシピに残していると言っていました。
その探求心も素晴らしいのですが、このシェフは、そうやって試行錯誤したレシピを、いとも簡単に人に教えるんですね。今度、レシピをまとめて送るよ、とまで言ってくれてます。その人の良さ、器の大きさ。
私はその人間性が大好きです。
訊く、聴く、効く!!
分からないことや聞きたいことは、知っている人にまず訊く。
そして、言っていることを素直に聴く。
この「聴く」という漢字には、耳も目も心も入っています。全身を使って、聴くという意味なんでしょう。
そうすると、人生に効いてくる。
一人では解決が困難で、時間がかかることでも、人の知恵を借りるとすぐ解決することがたくさんあります。そうやって生産性を上げることを、HICOでは推奨したいと思います。
コロナショックにより、人の暮らしから考え方、働き方は大きく変わるのでしょう。
どうなるのか?というよりも、どう生きたいのか?
たいせつな人たちと楽しく人生を送る為に必要な資産と、生き方を、ない頭で頑張って考えてます。あなたのお役に立てれば幸いです!