サービスというのは、お客さんの言うなりになることではありません。
それでは奴隷です。
サービスは、お客さんを感動させる素晴らしい仕事。
誰にでも出来ることではない。
お客さんに媚びへつらい、ご機嫌をとるのは違います。
むしろ、下手に出れば出るほど、良いサービスは出来なくなる。
下手に出ると何が起こるか?
レストランで料理提供する時、その料理を最大限に美味しくするのはサービスです。
面白いのは、サービスマンの個性により、印象を変えてしまうこと。
ロボット、AIの発達により、ただ料理を運ぶだけのサービスは価値がなくなりますが、ひとりの個性ある魅力的なサービスは、価値がある。
料理の実態よりも美味しく感じさせるのが、サービスの力です。
下手に出ることは、その逆効果を生みます。
平身低頭、「お待たせして申し訳ございません、お料理お持ちいたしました。」
そこまで待ってもいないのに、ペコペコして持ってこられると、かえって卑屈に感じるものです。
「申し訳ございません」や「すみません」という言葉は、一般通念としては謝罪を意味します。
それを多用するのは、著しく、自分の価値を下げることにもなる。
また、先にそのような言葉を挟んでおくと、クレームにつながりにくくなるのではという、ずるさがあります。
きちんと料理を作り、恥じない仕事をしていればそんな卑屈になる必要もありません。
誤解を恐れず言えば、お客さんとレストランとは、感動と感謝の交換であり、その立場は対等です。
むしろ、レストランという限られた空間の中で、料理のこと、ワインのことを良く知っているのはお店の方です。
決して上から目線、という意味ではありませんが、上段に立つくらいで、丁度良い。
コロナショックにより、人の暮らしから考え方、働き方は大きく変わるのでしょう。
どうなるのか?というよりも、どう生きたいのか?
たいせつな人たちと楽しく人生を送る為に必要な資産と、生き方を、ない頭で頑張って考えてます。あなたのお役に立てれば幸いです!