高尾山の麓で料理すること
これまで高尾の町について色々とリサーチしてきました。
では、ここでレストランをする場合、どんな料理を作ればいいのか?
レストランから違う業界へ離れ、客観的にレストランを見た時、作りたい料理を作るのは間違いだと感じるようになりました。料理に限りません。ワインもサービスもそう。
自分が作りたい料理よりも、お客様が作ってほしい料理を作るべきです。それは表裏一体であるかもしれません。たとえばお客様に、どんな料理を作ってほしいか聞いて、それに応えるのでは面白くない。溶岩焼とカルツォーネの店HICOは専門店とはいえ、ラーメン屋さんとは違います。ラーメンが食べたくなれば、ラーメン屋さんに行けばいいのですが、HICOへお越し頂く動機は、カルツォーネを食べたいというよりも、感動したい、人生を豊かにしたい、という動機になると思います。そのための予約制ですし、独創性、空間づくりです。料理も、そう。
すべてが未来の記憶に繋がる
HICOの目的は100年持続するレストランを創ること。お客様にとって一生忘れられない美味しい記憶を創って差し上げることです。
私が作りたいのは、そんな未来の記憶に繋がる料理。言いえかえれば、HICOに来て下さるお客様にとって作ってほしい料理。サービスも空間も、すべて一緒です。未来の記憶に繋がる体験をHICOでしていただきたい。その為の料理。その為のサービス。その為の空間づくりです。
高尾山の麓でレストランをするということは、そんなコンセプトに基づいて、来て下さる方と感動を共有できるように組み立てる必要があると思うのです。
高尾×HICO
ぐるぐると言い換えたりしてわかりづらいですね。
要は、高尾×HICOが相乗的に高まる設計をしなくてはならないということです。高尾はどんな地域なのか、人はどんな目的でここへ来るのか、高尾に住む人はどんな人か、何を望み、どんな生き方をして、何に幸せを感じるのか。
そうした高尾の持つ地域特性とHICOのコンセプトがずれないように、むしろ相乗的に高めるられるように、料理もサービスも、すべてを作るのです。
まだまだ具体的に出てきませんが、イメージは日に日にはっきりしてきました。世界のどこにもないレストランを創ります。
コロナショックにより、人の暮らしから考え方、働き方は大きく変わるのでしょう。
どうなるのか?というよりも、どう生きたいのか?
たいせつな人たちと楽しく人生を送る為に必要な資産と、生き方を、ない頭で頑張って考えてます。あなたのお役に立てれば幸いです!