狙いを定めるためのリサーチ
高尾山周辺の宿泊施設を調べてみると、ラブホテルばかりでした。というより、ラブホテルしかない。
これは何を意味するか?
高尾山を訪れる人はどんな人?
『「高尾山」の利用状況と施設の整備についての一考察』という資料があったので調べてみました。すると、登山客で一番多い年代が60代でおよそ24%くらい。そのうち4割は、友人同士で訪れているようです。健康を意識してのことでしょうか。
次いで多いのは、30代。およそ20%くらいです。友人同士や家族で訪れています。3番目に多いのは20代です。およそ17%くらい。そのうち8割が友人同士。
次いで、50代およそ15%、40代およそ12%といった感じです。40代は6割以上が家族で訪れています。
登山客の行動パターン
なるほど、と思いました。
このデータは2009年のものと思われるので、今とは事情が少し違うかもしれません。ただここから読み取れるのは、午前中から登り始めて、山頂でご飯を食べて、夕方前には車、もしくは電車で帰る行動パターンが圧倒的だろうということ。60代の方が友人同士でおしゃべりしながら登っている光景は、私もよく覚えています。
30-50代の多くは家族連れで、子どもたちを連れてハイキングに訪れる人が多いのでしょう。おのずと、上記の行動パターンになります。
他と違うように感じるのは、20代ですね。およそ8割が友人同士ですから、年配の方の行動パターンとも、ファミリーでの行動パターンとも異なる可能性があります。
この資料の分類では、一人、友人、家族、サークル、ツアー、行事、の分類しかありませんので、友人の中にはカップル・恋人同士、というのも含まれるでしょう。事実はどうかわかりませんが、20代、30代で友人同士が多いのは、登山デートする人が多いのではと思います。
旅館がない=有利!?
高尾山でハイキング!というのは、年配の方や家族連れにとって一日で完結してしまうレジャーなのでしょう。20代や30代はそうではないということでしょうか(笑)
でも、ミシュランガイドに掲載されて、世界一登山客の多い山なのですから、温泉付きの旅館や、ファミリーが気軽に泊まれる宿泊施設があっても良いのにな、と思ってしまいます。それがあるかないかは、『溶岩焼とカルツォーネの店HICO』にとっても大きな関心事です。
HICOの強みのひとつにワインがあるので、心行くまで酩酊していただくには、宿泊施設があるなしで、戦略が変わるからです。そう考えるとラブホテルしかないという現状は、HICOにとってむしろ、有利かもしれません。HICOはディナー営業のみにしようと思っていますが、宿泊が頭にある人は、いい料理旅館があればそちらを選択しやすくなります。
オーベルジュの可能性
こうしたリサーチは、どんな人がHICOのお客様になってくれるのか考える時にとても大事だと思っています。純粋にHICOだけを目的に来て下さる方を増やせていければと思いますが、一方で、登山とHICOがセットになるなら、観光目的の方も取り込んでいけます。
・・もしかしたら、HICOを宿泊できるオーベルジュレストランにしても面白いかもしれません。
コロナショックにより、人の暮らしから考え方、働き方は大きく変わるのでしょう。
どうなるのか?というよりも、どう生きたいのか?
たいせつな人たちと楽しく人生を送る為に必要な資産と、生き方を、ない頭で頑張って考えてます。あなたのお役に立てれば幸いです!