人工知能AIは、少子高齢社会において労働力不足を補うのに必要なテクノロジーであることは社会全体が理解しています。
その一方で、未来に恐れを抱いている10代20代の若者も多いそうです。
消える職業が増え、働く場所が限られるといわれるからです。
「なぜ人の仕事を奪うテクノロジーを人がつくるの?」
そんな疑問を投げかけた小学生の話を、先だって耳にしました。
この問いに対する答え。
あなたなら、どう答えますか?
人にしか作りだせない価値とは
ロボットやAIの得意な事。
そのひとつは膨大なデータの貯蔵と分析、そしてアウトプットでしょう。
記憶領域において人は到底かないません。
しかし、ロボットやAIに判断は出来ても決断は出来ないように、人にしか作りだせない価値はたくさんあります。
価値とは、ビジネスにおいて、世界の誰かが欲しがるモノ、情報、サービスといえます。
ロボットやAIに出来る仕事は彼らに任せ、人は、自分たちに資か作りだせない価値。
それを一人一人が真剣に考える時期に差し掛かってきたのだと感じています。
私自身、これでいいのか?と問うています。
100年続くレストランを開業する。
その目的は変わりません。
しかし、100年持続するために、レストランサービスだけを根幹とするのは厳しいと思っています。
もっと角度を変えて、自分にしか作りだせない価値を見つけないといけない。
仲間を作る
そこで考えたのは、仲間を作り、チームで成果を上げること。
神田昌典氏も、チームで成果を上げる時代が来たと言っていますが、何も今に始まったことではなく、はるか昔から、人々は人と協力して、自分たちより巨大なマンモスと戦い、生き延びてきたのでした。
ただ、戦後、経済は急激に成長し、満たされた時代となって、個が重視されるようになります。
隣人とは挨拶も交わさない、誰か倒れても手を差し伸べない。
自分は自分、人は人、という考えの方が増えたからでしょう。
生き抜くために困難な共通の敵がいなかったのもあるかもしれません。
でもこれからは、違うと思います。
マンモスなんてかわいいくらいの、得体のしれない巨大な敵が、襲おうとしています。
具体的には、自分たちが作りだした環境であり、経済であり、災害です。
仲間を作り、協力しないと、生き延びていけない時代になった。
神田氏の言っているのは、そういうことかなと思います。