顧客は誰か?
大きな可能性のひとつとして、富裕層限定のレストランにしようかと考えています。
人類の持続・発展・成長の原動力となる為、人生最高の食体験を提供することですから、影響力のある人を顧客にするべきという考えがあるのと、いま、富裕層のマーケットがぽっかりと空いていると耳にしたからです。
時代がますますAI、ロボット化していく中で、富裕層は孤立していくのではないかとの予測があるのです。
大企業はこぞって、AI導入を急ぎ、コストを下げる方向へ動いています。
AIの判断というのは、先だっても書きましたが、人口の大多数を占める一般大衆の分析結果から導き出したもの。
富裕層のような少数派にとっては、それが最適解とは限りません。
お金よりも、時間(人生)
事実、富裕層の人の価値観というのは、一般とは真逆です。
一般には、時間よりお金。
時間を切り売りして働いています。
しかし富裕層にとっては、お金より時間。
時間は、人生そのものだという捉え方なんです。
富裕層が嫌うのは、時間を奪われること。
レストランでもし不愉快なことがあったら、最悪です。
人生を奪われた、と感じるからです。
ただのお金持ちではない
富裕層とはどんな人たちか?
ただのお金持ちではありません。
お金は、あればあるだけ良いと考えますよね。
でも、月間の生活コスト+200万あると、それ以上は使い切れないんだそうです。
人の身体はひとつですから、いくつも家を持っていたって、同時に泊まれないし、胃袋はひとつです。
どんなに美味しい料理も、食べきれません。
そして、毎日、豪勢な料理ばかりでは飽きる。
車だって、乗れるものには限りがあります。
そうなると、お金というのは、それ以上いらなくなってくる。
大事なのは、時間(人生)。
一般にとって最高のサービスが、富裕層には最低のサービス?
こんな話があります。
世界最高のサービスと評されるホテルに訪れた人は、口をそろえて「素晴らしい!」といいました。
だって、庭師までが自分の名前を呼んでくれるのだから、と。
確かにすごいことです。
でも、富裕層の感想は違いました。
「怖い」
です。
なんで、身も知らない人が自分の名前まで知っているのか?と。
こっちは、のんびりとバカンスを楽しみに来ただけなのに、と。
AIでは対応できない
こうした富裕層を、AIは対応できません。
なぜなら、ひとりひとり違うからです。
富裕層には個別対応です。
名前を呼んでくれて嬉しい人もいれば、嬉しくない人もいる。
かといって、普通のサービスパーソンでも対応は難しいでしょう。
非常に優れた感度を持つトップサービスマンしか個別対応はできません。
融通が利いて、面白い話題のひとつも話せて、顧客ひとりひとりの特性に合わせたサービスをするには並大抵の人間力では難しい。
でもそこまでレベルを高めたとき、敵はいなくなるのではないでしょうか?
そこまで出来る人はそうそういないからです。
マーケットがぽっかり空いているなら、独占できます。