飲食店におけるチャージ料金はなぜ、設けられているかご存知ですか?
居酒屋では「お通し代」として形を変えて発生しますし、フランス料理店では「サービス料」となったりしますが、それらも「チャージ料金」の一種です。
ただ、頼んでもいない「お通し」になんでお金を払わないといけないのか?
と思われる方もいらっしゃいます。
もしそれが本当に、お通しの料理代であれば「押し売り」だと思いますし、現にそうしたお店もあるので、嘆かわしい限りですが、本来の目的は「雰囲気に対する対価」なのです。
お通しは、お客様へのサービスと考えて頂く方が良いと思います。
雰囲気に対する対価?
チャージ料金を頂く正当なお店は、内装やサービス、店内のデザイン、音楽などに、お客様を楽しませるための趣向を凝らしています。
その設備費たるや相当な投資が必要です。
料理や飲料代だけでまかなえる程、小さくありません。
チャージ料金の発生しないお店を考えると分かります。
コンビニのイートイン席で食べるのと変わらないような、雰囲気に対してお金をかけていないお店において、チャージ料金は発生しません。
チャージ料金を頂くまっとうなお店は、お店なりの考えがあって設けられているのだと思います。
納得できない?
それでも居酒屋の「お通し代」は納得出来ない。
という方もおられると思います。
わかります。
お店からお客様へのサービスといっても、冷凍枝豆が出てきた時には腹立ちますよね。
それは、お店としての考えを持たずに、ただの慣例としてチャージ料金を設けているから、お客さまも納得できないからだと思います。
「お通し」とは本来、日本固有のおもてなし文化のひとつで、お客様が席にとおったことを歓迎する意味で提供されたのがはじまりでした。
おもてなしに、心が伴っていれば、冷凍枝豆なんか出しません。
そして、もうひとつ。
チャージ料金には、隠されたもうひとつの意味があるのです。
チャージ料金を頂く、隠されたもうひとつの意味
チャージ料金は、お店に入って席に座った時点で発生します。
高級クラブになると、1人1万円。
バーでも1000円、請求するところがあります。
それは「雰囲気に対する対価」とするには高いように感じるかもしれません。
でも、こう考えるとどうでしょうか?
雰囲気を守る為に支払っていると。
もっと言うと、雰囲気を壊すようなお客さんを入店する前から断わっている仕組みだとしたら。
高級クラブには、金持ちしかいかないように。
バーには、酔っぱらって人に迷惑をかける人が来ないように。
チャージ料金は、お客様が一定レベルで安心して寛げる為に設定されている場合もあるのです。