世界のどこにもないメニューブック構想 Vol.2

レストランにおいて、メニューは独自性を発揮するのに外せないツールだと思います。

構想しているレストランでは、分厚い写真集のようなメニューブックを季節ごとに作ろうと考えていました。

2年前にその構想は出来ています。

その構想を、練ってみたいと思います。

目次

デジタルメニューBOOK構想 Vol.2

上記のメニューBOOK構想は、完全予約制・高単価のレストランだから出来ることです。

もし、もっとリーズナブルでもっと多くのお客さんを集めてお店をする場合には難しいでしょう。

2年前は、完全予約制・高単価しかないと思っていましたが、今は、上から下から右から左から色々な角度から見て、様々な可能性を考えた上で判断すべきと考えています。それでリーズナブルに提供するとしたら、デジタルメニューBOOKが良いなと思います。

デジタルといっても、回転ずしにあるようなタッチパネルのメニューではありません。写真集のように分厚いメニューのように、他のどこにもないデジタルメニューにしないといけない。

その構想を、練ってみたいと思います。もちろん、他のどこもやっていない形で。

デジタルメニューBOOK

デジタルメニューは今や、珍しくありません。回転ずしでもタッチパネルで好きな寿司を注文できるし、焼肉や大手ファミレス、居酒屋チェーンでも一般的です。

小規模店ではどうか?今はまださほど普及していませんが、今後、増えてくる可能性はあります。

ただ、単価の高いお店ほど、導入する気はさらさらない感じですね。安っぽくもなりますし、大手のようにメニューが固定でなかったり、料理写真やそもそものインフラが整っていないでしょう。

高級店なら、サービスマンとの会話でオーダーが成り立つことを強みにするお店も多いと思います。

タッチパネルで注文できるのは楽ですが、味気ないものです。感覚ではありますが、スタッフと「今日のおすすめは何?」と話しながらメニューを決めていきたい方は一定数いて、その数は少なくないでしょう。

世界初のデジタルメニュー

デジタルかアナログか、どちらかではなく、双方の良さを活かしたメニューBOOKは作れないか?

デジタルでは画像や動画などを使って、訴求力を高めることができます。それに、どの料理がどれだけオーダーされたか、データベースを容易に集めていける。

アナログメニューの強みは、独自性を出しやすいこと。

イラストを描いたり、黒板でアンティークな感じにしたり、それこそ写真集のようにしたり、創意工夫してオリジナリティを演出できます。そして、サービススタッフとのコミュニケーションも生まれやすい

ネーミングや見せ方によっては、この料理はどんな料理なんだろうと、想像力を掻き立てられワクワクさせることもできる。

BOOK式にする

いま考えているアイデアは、A4サイズくらいの見開きで、BOOK式。

具体的には、カラオケで曲選びするようなタッチパネル式ではなく、見た目はアンティークな木目調のBOOK式で、開くと見開きでタブレットがある感じです。すると、プロモーション動画がスタートする。

背景は黒。

ゆっくり浮かび上がる「ようこそ、レストランHICOへ」

高尾山の美しい四季折々の動画や、湧き水、鳥、焚火・・・

自然の風景が流れ、その中で野菜、魚、肉など食材がよく切れる包丁できれいに調理されていきます。石窯の炎、フライパンを振る料理人、サーブすれた料理、注がれたワイン。



料理のストーリーを動画で表現

メニューはいくつかのカテゴリーに分かれます。

例えば、本日のおすすめ、前菜、スープ、魚料理、石窯料理、肉料理、デザート、飲み物、ワイン等。

それをタップすると、それぞれのカテゴリーに属した料理名が出てきて、料理名をタップすると動画が流れるようにします。この際、見開きの左面に動画、右面は料理名が並んでいる感じにしたい。

動画は、その料理ができるまでのストーリーです。メバルのカルパッチョなら、海から漁師が揚げてきて、それが店に届き、皿に盛られるまでを臨場感たっぷりに伝える。

急いでいる人はお断り

おそらく席についてから注文するまで、他のレストランよりも時間がかかるでしょう。

しかしレストランというのは、ファストフード店ではありません。

早く注文して、早く食べて、早く帰りたい人はそういうお店に行ったら良い。

仮想レストランは誰でも彼でもお客様にしません

理念は「人類の持続・発展・成長の原動力となる最高の食体験を提供する」と決めていて、それはリーズナブルなお店にしようが高級店にしようが変えないつもりです。

目的が違う場合は、お客様として受け入れてはいけないという考えです。

オーダーはサービススタッフが確認する

そのデジタルメニューから、オーダーもできるようにしますが、サービススタッフが確認を兼ねてコミュニケーションしにいきます

といっても、これとこれと、これでご注文は間違いないですか?というような無粋なことはしません。

お聞きするのは、

当店のメニューは、どのように思われましたか?

です。

面白かった~、楽しみです、これ全部ここで撮影したの?等、感想を頂いたら、もう一段階、深める質問をします。

なぜ、当レストランに来て下さったのですか?

もっともお聞きしたいのは、ここです。

コミュニケーションはこれを聞くことにより深まり、そして何より、デジタルでは知りえない重要なマーケティングデータとなるはずです。

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