『7つの習慣』は、人生と目標達成になぜ役立つのか?

『7つの習慣』(キングベアー出版)は1990年初版後、世界44か国で翻訳され、累計3300万部を売り上げた稀代のベストセラーです。日本でも150万部。未だ、売れているという。

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私はこの本に24才で出会い、これまで人生のバイブルとしてきました。無人島に一冊だけ持っていって良いといったら、『孫子』を選びますが、人生の最後に読みたい本は何かと聞かれたら、『7つの習慣』と答えます。

目次

『7つの習慣』とは?

著者は、フランクリン・R・コヴィー氏。

コヴィー氏は、アメリカ建国1776年からの200年間に発行された成功に関する著作を研究し、ある大きな特徴に気付きました。

それは、第一次世界大戦を境に、まったく対照的な内容になっていたということ。大戦後は、その場しのぎの対処療法的手法を説明しているだけの本ばかりで、それは鎮痛剤やバンドエイドのように、問題の一時的解決しかしていないものだったそうです。対して、建国後150年間は、誠意、謙虚、誠実、正義、勇気、忍耐、勤勉、節制などが成功の条件として取り上げられていた。

コヴィー氏は前者を個性主義、後者を人格主義と呼び、永続的な成功は、正しい生き方なくしてあり得ないことを突き止めたのです。

パラダイム変換

私はこれらを読んで、心底、感動しました。

ただ、当時は、何がこれほど、自分を揺さぶるのか、わからなかった。今もまだ、わかりかねる部分はあるのですが、年を経て、少しずつ分かってきました。7つの習慣を理解するには、まず自分たちの持つパラダイムを変換させる方法を知らねばならなりません。パラダイムとは、私の言葉で言い換えれば、思い込みです。独善的な主観。

人は、誰しも、主観を持っているわけですが、人格者は、その転換方法を知っています。立場は、その人の立っている場所によって異なる。ということを、理解しているのです。

重要なので、繰り返します。相手の立場に立つ、ということが成功するには必要不可欠だと気づいたんです。

レストランでも確かにそうです。料理も、サービスも、それなくして、お客様の満足はありえません。そして、その相手との距離を縮めるのは、相続力と、コミュニケーション。それは、本書に書いてませんが、私はそう結論付けました。

最優先事項を優先する

ゴール設定をすると、重要であること、そうでないこと、緊急性の高いこと、そうでないことが分類できますが、日々、疎かにしがちなのは、重要だが緊急でないことです。たとえばWEB制作において、起業のために経営リスクを学ぶのは重要ですが緊急ではありません。

それを認識し、日々の習慣として、行動する。この忘備録ブログはまさに、そのための習慣です。いついかなる時も、自分の目的を忘れないようにする羅針盤替わりでもあります。

重要でないことをしないという選択

この習慣のポイントは、重要なことに対して自分の時間、労力をかけることと同時に、重要でないことをしない、という選択をすることとです。

ついつい、陥りがちなネットサーフィンや、ボーッとテレビを見る時間。厳密には無駄ではないのですが、しかしもっと自分が望む目的のために有用に使うことはできる。その意識付けに効果を発揮します。

この忘備録ブログは、朝に構想を書き、できるところまで内容を詰めます。仕事を終え、朝の構想を整理します。

成功者は自然と身につけている習慣?

成功している人にとって、『7つの習慣』は読まなくてもすでに持ち合わせているものであるそうです。ある成功者の方は、当たり前のことばかり書かれている、と驚いていました。論理だって書いているけれど、むしろ日本にもともとあった思考であり、わざわざ学ぶ必要があるのか?と。

何百ページにまとめてあるが、もっと、童話形式で、わかりやすくつたえられるのではないか?

そう言うのです。

そうかもしれません。人生にとって、大切なことは、きっと、本能的に皆、知っているのだと思います。だから共感し、自分もそうでありたいと認識を新たにする。

『7つの習慣』を読む意味

でも、私は、読むことに深い意味があると思います。

なぜなら、確認できるからです。

○○の仕方などのハウツー本、わかりやすいばかりで内容の薄いビジネス書がある中で、人生において大事なことの本質を、論理だって書いている本は、多くありません。『7つの習慣』は間違いなく、そのひとつであり、道に迷ったとき、何が正しいのか信じられなくなったとき、原点に戻してくれる本です。

ハウツー本をいくら読んだって、本質を理解しなければ無意味ですが、その本質を教えてくれる本はことのほか少ないのです。

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