自分の「強み」を認識している人は強い。
でも、多くの人にとって、強みを見つけることは簡単ではありません。
私もそうでした。
USJをV字回復させた立役者、森岡毅氏の著書『苦しかったときの話をしようか』(ダイヤモンド社)にその見つけ方が書かれています。
特徴と文脈
森岡氏によると、強みが発揮されるのは「特徴とそれを活かす文脈」がセットになった時だという。
強み=あなたの特徴+特徴が活きる文脈
あえて式にするとこういうことです。
でも、ちょっと「?」ですよね。
この場合の文脈ってどういうことかというと、社会との関わりの中で気持ちよかった行動、あるいは自分が好きなことをしている行動のこと。
特徴が生かされている瞬間のバックグラウンドだと考えてもいいと思います。
自分が好きになったことは、もって生まれた特徴が反映されて、人よりも上手くできるために好きになった、という可能性が高い。
強みを知るには、そうした文脈から考えた方が楽だといいます。
自分が好きだったことを書き出してみよう
森岡氏は、自分が好きだった「~すること」をできるだけたくさん書き出す方法を紹介しています。
注意点は、トマトソースのパスタが好きとか、包丁が好きとか、名詞ではなく、砂場に寝転んで物思いにふけることとか、途切れることなく入ってくるオーダーを片っ端からこなしていくこと、など<動詞>で列挙していくこと。
用意するのは、100枚のポストイットとペン。
好きな<動詞>をどんどん書き出し、どこでもいいのでペタペタと貼り付けていきます。
最低、50個。
できれば100個、ポストイットを使い切るまで書き続けます。
考えるヒント
何十個も出てこなければ、幼少期を振り返って、どんな時に充実していたか、何をしている時が面白かったか、いくらやっても飽きなかったことなどを思い出すといいようです。
また、部活動や趣味の中で、何をすることに魅力を感じていたのか、記憶をひも解くと次々と出てくるはずです。
その際、似通っても構いません。
何十個も書いていくと、重複するのは当たり前です。
3つの特徴に仕分けする
好きなことの動詞を書き出せたら、以下、3つの特徴に仕分けすると良いと森岡氏は言います。
- Thinking(考える力)
- Communication(伝える力)
- Leadership(変化を起こす力)
この3つはどんな仕事についても重要な、ビジネスパーソンの基礎能力。
その中でどれが一番、優れているのか?
それが、まさに強みとなります。
ここでは詳細に解説しませんが、自分の強みを見つけたい、再確認したい方はぜひ試してみてください。
強みは、好きなことの中にある
どんな仕事を選ぶのが最も適正化か?
ということは、上記の仕分けにより、わかってきます。
それぞれの特徴が生かせる職場であるかどうかを吟味すれば良いのです。
ちなみに私は、TとLが同列で、Cがそれらの6割くらいでした。
レストランにおいては、Tが経営者・オーナー、Lが料理長、Cがサービススタッフといえそうです。
自分で思ってるのとは違うところに強みが隠れていたりするかもしれません。
いずれにしても、自分が好きな「~すること」が人生に良い結果をもたらしていて、これからもそうであると思います。
それが、強み。