自分に対するリスペクトと謙遜、思いやり

どちらかというと、謙遜することを教わってきました。

「道は譲ってあげなさい」私は我が強かったので、取りに行く時は行かなくてはならない。と思っていました。

でも、どこかでその教えが残っているのでしょう。最後は、引いてました。

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誰もいかないところに行く

その教えの本当の意味はもしかすると、譲歩や謙遜ではなく、同じ道はいかない。自分だけが進む道を探しなさい、ということかもれません。市場は競争がなければないほどいい。競争が激しければ、経験もスキルも体力も時間も消耗します。

道が前を行く人に塞がれてるなら、探して、開拓すればいいのです。そうすればその道で、敵はいない。

この商品を提供できるのは自分一人

オーレン・クラフ著『シリコンバレーの交渉術~YESを引き出す売り込みの脳科学~』(フォレスト出版)の中で、プライズフレームという概念が出てきます。プライズ、というのは商品ではなく償品のこと。

売り込むのは商品ではなく償品。自分というセールスマンは世界でただ一人。この商品を提供できるのは自分一人なのです。セールスはものを売ることではない、自分という償品も含めて買ってもらうこと。

だから、安売りしていけない。お客さんにお願いしてもいけないというのです。

そのとたん、自分の価値を一気に下げる。自分に対するリスペクトを持てば、顧客と対等に立てるのです。

謙遜と思いやり

食を生業としていると、避けては通れない悩みがあります。

食品ロスです。日本では年間500~800万トンの食品ロスが出ています。「安心安全の為」という正義のもとに、実際、捨てられているのです。世界の飢餓人口は年々増えており、その数8憶2100万人だというのに。

私は、幸か不幸か、飢えを知りません。日本人の多くが、同様でしょう。たとえ借金まみれでも、お腹を満たす方法はある。

食は、生きていくためになくてはならない活動でありながら、エンターテイメントであり、経済であり、アートでもあります。世界で見た時に、はたして私のやろうとしていることは正しいのか?と考えてしまう時があるのです。8億2100万にの人が苦しんでいる中、生きる為ではなく、楽しむため、感動する為、人生を豊かにするために食を提供する。

せめてもの償いとして、寄付することを考えたいと思います。自分がどんなに苦しくても、人の為に私財をなげうつ。そんな思いやりなしに、成功なんてできるでしょうか?神様は、チャンスをくれるでしょうか?

たとえ、借金で首が回らなくても、他に分け与えるこころの余裕が欲しいですね。

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