成功と失敗
成功要因というのは、1つや2つであることは稀だという。
経営コンサルタントの石原明氏『儲かるしくみ』(中経文庫)には、こうあります。
ある事柄の成功のために必要とされた要素が10個あったとして、ひとつや2つだけ聞いてそれを参考にしても、なかなか成功はしません。10個全部聞かないとダメなのです。
うまくいった理由は意外とはっきりしていないことも多く、成功を語る本人がわかっていない場合や、そもそもほかの人を勝たせたくないために嘘をいってる可能性もあるとか。
だから、参考にすべきは失敗した理由なんです。
失敗を見る
ほかの人がした身近な失敗を、自分のために生かすべきと石原氏は教えています。
「どうして失敗したか」
本人が失敗しようとして失敗したのではなく、大まじめにやって失敗した失敗は特に参考になります。
同じ状況になった時、それ以外の選択肢を取れば良いからです。
聞いておくだけで、時間、努力、意思、根性、すべての節約になる。
失敗だらけの開業奮闘記
この開業奮闘記は、9割以上が未だ成ってません。
開業が先なのでならないものが多いのは確かですが、でも失敗が多いと思います。
ユニクロの柳井さんは「ビジネスは1勝9敗」と言ってますから救われますが、なぜ失敗するかを理解しないと何も学習していないことになります。
ご覧いただいてる方のためにも、恥をしのんで私の失敗を共有しましょう。
目標にはいつも届かず
開業資金3000万が未だに目標です。
が、未だ、100万も貯まってません。
挽回策は隠し持ってまして言えませんが、しかし、ここまで貯まらないとは自分の低能さに呆れかえります。
また、本業でも売上目標を立てるものの、ほとんどその数字に届かない。
これは何が欠落しているからそうなるのでしょうか?
主体がない
目標が大事であることはわかる。
達成させなければならないのは早くも承知。
そのために、時間を注ぎ込んで勉強し、新しい知識を蓄え、試してみて、うまくいったりかなかったり。
試行錯誤する。
でも、届かない。
あと一歩のこともあるが、かけ離れる時もある。
どこかで、他人事に思っているのかもしれません。
自分が主体的に決めたものではない、と。
本業の場合は実際そういう場合が多い。
しかしそれでは、現実逃避です。
そもそも無理な目標を立てている
目標に無理な目標があると考えること自体、モチベーションが低いのかもしれない。
そもそも目標は、なぜ立てるのかというと、企業の場合、経営計画から立ててきます。
企業として、ここまで数字を上げないと、給料も上げられないし、持続できない。
というような経営者の考えを各部門に落とし込んだ数字が目標です。
この場合、組織に属する者の使命は、目標達成。
戦国時代ならば、できなければ斬首かもしれませんね。
しかし、無理なものは無理である。
そしてそれもまた、現実逃避です。
目標を達成できる思考、行動がない
できる人はできるんです。
目標達成できる人は大幅に超えることだってあるはず。
その差は何か?
自分の中に、そのための思考がなく、行動が伴っていないのでしょう。
私の能力が追い付いていない。
クールに考えて、目標達成できないにはできない理由があり、それは外部要因なのか内部要因なのか。
内部要因であるならば、何が足りないのか。
曖昧、漠然としている
目標は、具体的であるほど良いといわれます。
それは実現可能性が高まるからです。
根拠が少なからず存在してるんでしょう。
であれば、何をどうすれば達成できるか、道筋がたてやすくなる。
曖昧や漠然には根拠がなく、指針がありません。
コンパスを持たず霧の中をやみくもに突き進む船と一緒です。
私はどちらかというと、右脳人間で数字が苦手でしたので鍛えてるところです。
積み重ねてきたある事
ただひとつ、私は誇りを持っていることがあります。
失敗しながらも、持続してきたことがあるのです。
この開業奮闘記もそのひとつ。
それから、トイレ掃除もそのひとつです。
毎朝、欠かさなかった。
こうした持続する力が不思議な自信となってます。
だって、もし目標につながる行動ができていれば、達成できるはずです。
できない方がおかしい。
正しい歩み
目標達成のための正しい行動は、正しい考えがないといけません。
正しい考えへの近道は、何をすれば成功するかということもそうですが、冒頭の石原氏に学べば、何をすれば失敗するかを知ることです。
9割、失敗してきた。
ならば同じことを繰り返さなければ良い。
開き直ると、私は成功するために膨大な失敗の実験をしている。
そう、失敗した理由を集めてる最中なんです。
その数がまだまだ少ないから、成功できてないんでしょう。