高尾山付近の飲食店リサーチと出店の可能性

東京都八王子市にある世界一の登山客を誇る高尾山。ここが出店候補のひとつ。

高尾山というと、とろろそばが有名です。ユニークな店は多いのですが、たとえば、2019年現在、魚貝をメインにしたお店はありません。高級料亭はあっても、高級イタリアンや、フレンチのお店もありません。バーやカジュアルフレンチもない。

問題は、その需要がないから、ないのか。それとも、潜在的にはあるけど、見いだせてないのか。いずれにしても、飲食店の傾向が偏っているような気がします。

目次

高尾周辺のリサーチ

参考までに、高尾山付近の飲食店をリサーチしておきたいと思います。もし高尾山のふもとに出店するとなれば、競合店と見なされるでしょう。もちろん、出店の際は競合するつもりはございません。

もしも当店のコンセプトとかぶるようなお店があれば、同じ商圏内に出店はしない。そもそもかぶらないように、独自のお店創りをしています。

高尾山名主ごん助 さん

このお店は非常に面白いですね。メインは囲炉裏焼きですが、雰囲気の良さ、物語性のある空間はHPを見てもよくわかります。広大な敷地で、景観も良さそう。

都会には絶対にないお店です。訪れた人の声を見ていても、「楽しかった」という言葉があります。

これは「おいしかった」という言葉に比べ、真実味が強い。本音だと思います。

また、離れの個室や大広間など、空間づくりも独特です。「山の神」という系列店もあり、こちらは少し単価を落として、使いやすい店にしているようです。

>>>高尾のごん助さんのホームページ

FUMOTOYA さん

ここもまた面白いですね。足湯があるそうです。高尾山口駅のすぐ近くで、売りは石窯ナポリピッツァ。

本場ナポリで修業していたシェフがされているそうなので、本格的ながらカジュアルで、使いやすそうです。当店も石窯カルツォーネを提供しようかと考えているところがあるので少しかぶりますが、狙いが違います。

>>>FUMOTOYAさんのホームページ

ろくざん亭 さん

このお店も雰囲気があり、素敵です。古くから商売されているようです。

立地的にも狙っている立地環境に近い。

>>>ろくざん亭さんのホームページ

うかい鳥山 さん

清流が流れる日本庭園の卓越した雰囲気です。この空間づくりはすごいですね。「物語のある空間」だそうです。

四季折々、違った景色が望めるでしょうし、非日常空間を味わうのにはうってつけのお店だと思います。建物もすごいですね。歴史ある建造物をそのまま移設したとか。

この雰囲気でこの価格は安いと思います。

>>>うかい鳥山さんのホームページ

うかい竹亭 さん

うかい鳥山さんと同系列ですが、息をのむ程うつくしい空間です。実際に訪れたら感動するでしょう。

「小旅行のような」と口コミでありましたが、わかります。そういった意味では当店の狙いにも少し近いところがある。しかしここまでの環境はなかなか作れません。

建物も景観も、相当な資金力がないと無理でしょう。もちろん対抗する気はさらさらありません。イメージコンセプトが全く違う。こちらのお店が高尾山付近では、もっとも単価の高いお店になるでしょうか。

>>>うかい竹亭さんのホームページ

高尾山付近の傾向

他にも紹介したいという意味では、気になるお店はあるのですが、候補レストランがもし高尾山付近に出店する場合、競合店と見なされるであろうお店をピックアップしました。高尾山付近は東京でありながら自然が非常に豊かです。その景観を生かしたお店が流行っているような印象を受けました。

私自身、行ってみたいお店が多くて、驚いています。やはり、外国人をはじめ観光客をターゲットにしたお店が多いですね。それと、蕎麦のお店が多くありましたが創業30年以上の老舗もいくつか見かけました。長く商売されているお店が多いということは、人の行き来も変わらず多いということです。

また、新しく出店するお店が増えているなら、今後もそれが見込めるということでしょう。高尾山付近にはその両方を感じます。

ただ、洋食が極端に少ないのが気になります。目立ったところでは、上記に紹介したFUMOTOYAさんくらいでした。構想レストランは和洋に捉われませんが、カルツォーネというと、元はイタリア料理ですから、分類では完全に洋です。

高尾山付近に出店して、入り込む余地はあるのか?

チャンスはあるのかな、と考えています。なぜなら、多くのお店は人の集まる観光地ならではの数を集める戦略ですが、構想しているコンセプトは真逆です。

3組限定の完全予約制にする。

単価は高くなりますが、当レストランにしかできない付加価値をばんばんつけていきます。洋食が少ないというのも好都合。それだけで、目立てます。そして何より、他店と争わなくて良い。その必要があまりありません。

ただ、目指すのは100年持続するレストラン。むしろ、不動産の問題が大きいかもしれません。

高尾山付近で、高級イタリアン・フレンチの需要はあるか

高尾山口駅前には、石窯ピッツァも食べれるカジュアルなイタリアンがありますが、ハイクラスなレストランはありません。

ハイクラスなレストランとしては、うかいグループが展開する有名な料亭が2軒あります。もし、高級イタリアンやフレンチのハイクラスなレストランができたら、どうだろうか?

わざわざ高尾で、そのレベルのレストランをやる価値があるのか。高尾山には、年間250万人の登山客が訪れますが、その目的は、いうまでもなく登山。

そのついでグルメも楽しみたい、という人はそのうち何パーセントか。

高尾山の登山人口1%でも、年間2万5千人

何の根拠もありませんが、高尾山の登山人口のたとえ1%でも2万5千人いるんですね。

1%くらい、ハイクラスな洋食を食べたいという人がいるのではないかというのは早計でしょうか(笑)単純に2万5千人を365日で割ると、1日約69人。もし、1%そのような需要があるなら、それだけでやる価値は十分あります。

1日69人、集客できなくて良い。12人くらいで、十分な規模なのです。

富裕層はどのくらい訪れる?

私は、高級洋食店というよりも、これまでにない概念のレストランを創りたいと考えてました。

たとえば、グランピングレストランです。希望であれば、宿泊も可能。

料理はもちろん、器から、メニューから、演出から、とことん独自のものを提供し、ここでしか体験できないレストランを創りあげたいと考えているのですが、そこまで手をかけると単価はどうしても高くなります。もし、高尾山に訪れる人の0.1%でも富裕層なら、年間2500人、訪れることになりますが、すると、1日6.9人。

それで採算を合わすためには、単価は5万円。ざっくりとした計算ですが、これが現実的かどうか?という話です。

逆に1日7000人の登山客に提供できるものは?

年間250万人というと、1日7000人が高尾山を訪れる計算になります。

多くの人は、そばやだんごなどを買うでしょう。そこに新たな一石を投じるとしたら?

たとえば、カルツォーネ。カルツォーネは包み焼きピザのことで、片手で持てる気軽なテイクアウト料理です。

サンドイッチやパニーニ感覚で、買ってもらえるのではと考えました。山頂でおにぎり代わりに食べるのも一興。どのくらいの人が買っていく可能性があるかですが、ひとつ500円として500セット売れれば成功でしょう。500セットというと、7%の人に買ってもらえればOK。

あるいは、持ち帰り用寿司とか。

(参考)八王子の由来

高尾山のある八王子の由来は、平安時代に遡ります。

八王子の史料によると、牛頭天王と8人の王子を祭る信仰の広がりの中で八王子神社が建立され、それが地域に根付きました。

牛頭天王は日本における神仏習合の神です。どんな神様かというと、7才にして身長が2m27cmあり、90cmの牛の頭をもち、頭には90cmの赤い角が生えていたという。その恐ろしい姿ゆえ、女は誰も近づかず、やがて酒浸りの生活を送るようになります。

そんな彼を公卿(くぎょう)たちが慰安しようと狩りに連れ出した時、人の言葉を話すハトが、「大海に住む八大龍王の娘を紹介するからついてこい」という。そうして出会ったのが、頗梨采天女(はりさいじょ)という女性です。牛頭天王はそこで8年の歳月を過ごし、彼女との間に7人の男の子と1人の女の子をもうけます。この8人の子が、八王子。

現在、牛頭天王は京都・八坂神社を始め、祇園社の祭神として祭られています。八王子に根付いたのは、牛頭天王が疫病の神であったため、8人の子供たちと共に祭ることでその災いを鎮めようとしたのもあるのでしょう。

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