生ハムのセレクトショップで、マーケティングシミュレーション

スペイン直輸入の原木生ハムの販売代行ができるようです。

方法としてはドロップシッピングに近いのですが、知人がスペインから直で仕入れをしていまして、これが日本では、他で売っていないものなのです。競争相手が多ければ、やる意味がありませんが、意外と少ない。もしオリジナルのサイトで、生ハム専門店を確立できれば、知人の販売を手助けできます。

あくまでプランレベルですが、検討してみました。

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スペイン直輸入、原木の生ハム

販売するのは、たったひとつ。原木の生ハム。その名も、パレタ・セラーナ。

通常、生ハムは後ろ足が主流ですが、これは前足なのです。何が違うかというと、脂の入り方で、後ろ足の方が、脂が多く、まろやかです。前足は、筋肉質で、赤身が多く、噛めば噛むほどに味わいが広がる。私も前足の方が、好きなんですね。脂っこいのは食べ疲れます。でも、原木というと、写真のように足一本そのままですから、これを売ろうと思うと、飲食店以外ではなかなか難しい。

だから、一般家庭でも買えるくらい、敷居を低くして、解説を加え、売れるように工夫してみたいと思います。

マーケティングの基本4Pに当てはめてみる

マーケティングの基本は4Pだといいます。

PRICE(価格)

PLACE(流通)

PRODUCT(製品・商品)

PROMOTION(プロモーション)

上記の頭文字をとって、4Pといいます。

PRICE

リサーチしないと確定的なことはいえませんが、生ハムの原木販売としては、価格で勝負するつもりはありません。価格勝負は資金に余力のある大手の戦略です。

私は後々、レストランを開業し、通販を始めた時の為にも、いかに付加価値をつけて、販売できるかに挑戦しようと思います。良いものは相応の値段をつけなければ、そこにかけられたコストも、生産者の思いも、無駄になります。高値でも販売できるスキルをつけなければならない。

PLACE

PLACEでも容易な方法はとりません。楽天や、ヤフー、アマゾンで売れば、売りやすいでしょう。でも、他と比較され、価格競争になることが否めません。だから、オリジナルサイトでのみ、販売します。

理由は、この生ハムの魅力を十二分に伝えられるから。そして、販売者(=私)とお客様との信頼関係を構築できれば、末永く良いお付き合いができるでしょう。少なくても、確かな関係を築く為にもオリジナルサイトでのみ販売するつもりです。

PRODUCT

原木生ハムは、スライス済みの生ハムと比べ、香りのボリューム感がまったく異なります。スライス済みの生ハムは、輸入物となると、保存料や添加物などたっぷり含まれて、パックされています。当然、生ハム本来の香りも損なわれ、風味も欠けます。

でも、原木生ハムをご存知ない方にとっては、その感覚はなかなかわからないものです。製品から見た強みも、弱みも、そこにある。

スライスした生ハムで十分。そんな人の方が多いでしょう。わざわざ、保存、切り方、扱い方の難しい原木生ハムを買う理由がどこにあるのか。その動機付けをしっかりしておかないと、まったく売れないだろうことは容易に想像できます。

PROMOTION

ここは多種多様な方法で、いくつもの手を用意します。様々な角度から、原木生ハムを提案します。分かりやすいのは動画でしょう。カッティングの仕方、どのくらい薄く切ればいいのか、など動画で解説すれば、馴染みのない原木生ハムも、少しは身近になる。

同じ商品でも、買う動機は人それぞれです。その数だけ、購買の動機がある。それならば、購買の動機の数だけ、切り口もある。適切なタイミングで、適切なキャッチコピーで、販売できるようにしておけば、自然と売れる。

それを深く考えて行くことが必要なのだと思います。

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