本当は誰もがもっと高く飛べるはず

ノミが3メートルもの高さを飛べることを知っていますか?

あんなに小さなノミですがジャンプ力はすごいんです。

でも、ノミを60センチのガラス箱で育てると。

思い切りジャンプするとノミにとっては理由がわからないけれども、頭に衝撃を受け落ちてしまう。

しばらくしてノミをガラス箱から出すと、本来なら3メートルと飛べるにもかかわらず、60センチすれすれのところまでしか飛ばなくなるんですね。

自分の生活環境を60センチの見えない枠に限定してしまうのです。

ノミの話は、自分の成長を妨げているのが先入観や思い込み、価値観であったりするたとえ話として、よく知られます。

どれほど素晴らしい能力を持っているのか?

自分の能力を試すにはどうしたらいいか。

誰もが、もしかすると見えない枠の中で生活しているかもしれません。

60センチのガラス箱で育ったノミのように本当はもっと高く飛べるはずなのに、60センチしか飛べないと思い込んでいる。

生き方、ものの見方、考え方、それらをすべて取り外せばいい。

ノミは、ワッと脅かしたり、周りをコンと叩くだけで、びっくりして3メートル飛び上がります。

その時はじめて、枠がないことに気づく。

ショックを与えよう

きっかけは、ちょっとしたきっかけがあれば十分だそうです。

あの人がやっているから私もやってみよう。

もしかしたらそういう考え方もあるかもしれない。

簡単な決意をするだけで、見えない枠は外される。

人間に大きな能力の差はない

私の師匠も、尊敬する諸氏も、成功した人はみな、人の能力差はほとんどないと言い切ります。

謙遜かと疑ってましたが、そうではないなと最近分かってきました。

成功する人は、人生を広く大きくとらえ、先々のことを見据え準備しながら努力している人なんですね。

たまたま、偶然、というのはあっても長続きしません。

では、どうすれば成功に近づけるか。

経営コンサルタント石原明氏は『「成功曲線」を描こう』という本の中で、2つのことが必要だと言っています。

強く思い描く

毎日、実現したいことを日誌に書くと実現する。

これはまやかしではなく、本当だということは私自身も現在進行形で経験しています。

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強く思い描く手段として、この方法は有効なのでしょう。

いつの間にか潜在意識に刷り込まれ、寝ても覚めても考えるようになっています。

手段はいろいろとあるでしょうが「やらなきゃ」と意識的に思うことから、無意識的に行動する習慣になるまでとにかく持続することが大事なんだと思います。



具体的なプランをつくる

実現したいことをどうすれば実現可能になるか、3年先、5年先、10年先のことを考えながら、いま何をするか、というスタンスで生きていくこと。

人間の能力にほとんど差はなかったとしても、そのスタンスがあるかないかでは結果に大きな差が出ると思います。

性格を変えると思ったことが実現する

性格とは端的に言うと、考え方の習慣です。

人がどのようなことをいつも考えているかを集めたものといえます。

成功した人はどういう人かというと、自分で性格を変えた人、という見方もできるそうです。

考えてみれば、うなづけます。

性格は、考え方の習慣ですから、成功する考え方の習慣に自分で変えることができれば、成功できます。

やっかいなのは、習慣。

習慣とは考えなくても行動できる「癖」です。

これは無意識でしてしまうことですから、変えるには習慣の形成を理解しないといけません。

習慣=意識の深さ×反復

習慣はどのように形成されるか。

前出の石原氏によると、法則があるようです。

意識の深さ×反復です。

私たちが知らず知らずに身につけた習慣は、ある事柄や考えが意識に深く入ったか、もしくは何度も何度も反復して見たり聞いたりした結果です。

自分がこうなりたい!と思ったら、とにかく意識に深く入るよう、紙に書いたり、壁にはったり、何度も口に出したりして工夫することと、何度も何度も無意識でできるようになるまで続けることです。

だいたい27日でひとつの習慣は形成されるようです。

誰もがもっと高く飛べるはず!

ご存知ですか?

実に97%の人が「自分には能力がない」と思い込んでいるんだそうです。

だから、成功するためには能力をつけ、いろんな経験をし、たくさんの本を読んで、努力する必要があると考えます。

でも残りの3%の人は違います。

「自分には能力が豊かに備わっている」と思い込んでいるので、その能力を引き出せばよいと考えるのだそうです。

あなたはどちらですか?

私は恥ずかしながら前者です。

能力がないから、頑張らなきゃいけないと思っている。

それ自体が、実は「ガラスの箱」なんですよね。

本当は私を含め、誰もが豊かな才能や能力、調書、個性を備えていて、それを引き出すだけで良いのに気づいていない。

きっと誰もが本当はもっと高く飛べるはずなんです。

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